12.17.2014

Information Technology

とある不動産会社のブログ、を読んで思ったこと。
この記事だけ読んでも何に対して批判しているのか分からなかったが、それでも引っ掛かった言葉があったので。
要約するとこの記事は恐らく、不動産関係の新しいITシステムによって気軽に簡単に部屋探しが出来るようになる、ことに対して、本当はその部屋の情報だけでなくその町、自分の住む町を感じないで部屋探しなんか出来ないだろう、というようなことを言っていると思う。そして次の言葉に続く。
「どんだけ便利な世の中になったとしても、
 人と人の中で生まれる大切な何かを忘れさせるシステムなんかいらないです。」

ITがその大切な何かを軽く見てるのではないんだけどね。ただその「大切な何か」はITのIの字、情報として扱うには大き過ぎる。だから情報として保存や複製、転送しやすい僅かなデータだけを扱うしかないってことだ。ネットワークもデータベースも「人と人の中で生まれる大切な何か」を扱うには弱すぎる。
もちろん写真やビデオやGoogleストリートビューみたいなのもあるけど、文字だけの情報に比べればまだまし、というだけ。今の技術では、その人がその町に降り立った時に感じること、とか、人と人が向き合った時にやり取りする何か、その全てをITで扱うのは無理だろう。
どんな表情でどこを見ている?どんな態度で、どんな動作をした?どんな声で言った?
心理学ではノンバーバルコミュニケーションと呼ばれ、日常ではしばしば「空気を読む」、などと表現されるこれらの情報は、実は「何を話したか」よりもずっと重要な情報だ。しかしその情報はITを通すと、ほぼ全て無くなってしまう。
メールやLineは文字だけだし、電話やビデオチャットでも、実際に人と人が向き合った時にやり取りする何かの半分も伝わらないだろう。
これはITが悪いのではなくITが非力なだけで、悪いのは言葉さえ伝われば良いと誤解している人間の方だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿